まさかブラック企業問題が自分の身に降りかかるとは

ある法人農家に勤務していた時の話です。気が付けば、私が勤めていた約1年半の間に、パート、社員合わせて10人程クビになっていました。労務問題に詳しい姫路の弁護士に駆け込んだ人もいるそうです。クビになるのは、なぜか仕事ができて尊敬できる優秀な人たちばかりでした。
労働保険について質問した人、濃すぎる農薬について問題提起した人、人事制度について質問した人。社長が一度でも不快感を感じた人間は、それが反論でなくても質問であっただけで即アウトでした。

 

残ったのは社長夫婦に情報をリークする人間と、パワハラを受けても耐え続けた人間、何も言わない大人しい人間だけでした。
自分がブラック企業出身だから「明るいブラック企業を目指したいんだ」と言ったり、地元地域の人達の地域を名指しして見下して差別発言をしたり、ライバル農家の悪口を隠すことなく公言していた社長。そのせいもあって地元住民からは嫌われ、自営業者からは「あの人(社長)は究極のかまってちゃんだから、自営業の飲み会には絶対に誘わない。空気が悪くなるんだよ。」と疎まれていました。本人や社長家族は全く知らないようですが。

 

まさかブラック企業問題が自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでした。全てがそうではないのでしょうが、もう農家業界に良いイメージはありません。