病気になっても出勤命令

以前、兵庫にある労務問題に詳しい弁護士さんに相談したことがあります。当時勤務していた販売店での話です。私はその販売店の食品部門でサブリーダーを担当していました。
 リーダーとサブリーダーが2名がメインで出勤し、アルバイトやパートタイマーが補佐するタイプのお店でした。リーダーとサブリーダーでしかできない仕事が多く、双方が同時に休むをとる事はできない仕事内容でした。リーダーとサブリーダーがお休みを交互に取るスタンスのシフトなので、片方が何かの事故や病気になってしまうと休まれた側の人間が連続出勤を余儀なくされる状態でした。
 風邪や怪我、捻挫などであっても出勤日の変更などは難しい為、相手に迷惑を掛けられないとしてむりやり出勤をしていました。まだその程度ならば我慢できましたが、ある病気になった時でも出勤を求められました。
 その病気は「水疱瘡」です。水疱瘡は周囲の感染率が高く、一度罹ってしまうと最低1週間は休まないといけない病気です。仕事中でしたが体中に水疱ができ、高熱が出た為、休暇中のリーダーに交代勤務をお願いし、病院で診察してもらいました。医師から診断証明書を貰って1週間の休みを申請しましたが、受理してもらってその2日後、その販売店の店長から連絡が入り、「いつになったら出勤できる?」、「いつまで休んでいるの?」、「リーダー困っているんだけど?」とひっきりなしに電話が掛かるようになり、最終的に医師から責任は取らないとして1週間も経たずに外出許可を貰って出勤しました。
周辺の方々に影響はありませんでしたが、なんてブラック体質なお店だろうと落胆しました。