残業して働いた分は早退しろ、というルール

姫路で労務専門の弁護士に頼むことになる、一昨年まで勤めていた会社は、地方に工場があり、支店もあったものの、家族経営にしては大きめ、という程度の小企業です。株式会社ではあったものの、株主は社長とその家族。就業規則はあってないようなもので、社長の一声で全てが決まります。

 

長引く経営不振から人件費を抑えたいということで、残業は原則禁止となりました。私はなるべく時間内に仕事を終えるようにしていたので、特に影響はなかったものの、急ぎの仕事の場合はやむをえない場合もあります。そんな時は、上司に許可を得た上で残業する、ということだったのですが、残業代は支払われないので、残って仕事をした分は後日、早退(あるいは遅刻)して消化するようにと言われて驚きました。これでは実質サービス残業になってしまう人もいるのでは?

 

同僚の一人が、残業した時に支払われる割増分はどうなるのか?とぼやいていましたが、なにしろ、社長の考え方が就業規則という会社です。異議を唱える者は誰もおらず、残業した分は早退する、というシステムは今も続いているようです。

研修期間が終わらない会社で

面接では即、社員として採用でした。実は労務の問題が多い企業でした。
仕事内容は依頼を受けた工場へ、出荷した部品に不良品が混じっているのでそれを選別するために出向くというものです。
ただし、研修期間は1カ月名古屋で。その間時給は1000円とのことです。

 

福岡での時給として1000円は珍しかったし。
そもそも福岡での面接でしたが、研修で1カ月ほど名古屋で仕事を覚えてもらうと言われました。終了後、これから作られる福岡支店で働くというものでした。
名古屋では2DKの賃貸に4人で生活、他にも数人福岡から来た人間はいましたが似たような処遇でした。
依頼を受けて工場に出向くわけですが、依頼量が一定ではないのでこちらの仕事量も不安定になります。朝から1件の仕事をこなし、夕方から2件めの仕事をしたり。

 

果ては、朝からお呼びがかからなかったのに夜から急きょ仕事が入り、翌朝から別の仕事へ、さらにその日の夜もまた仕事ということも。
問題はいつまでたっても研修期間が終わらないことです。理由は福岡の体制が整っていないどか、そもそも研修が合格ラインに達していないとか。
研修が2カ月を過ぎると少しづつ辞めて福岡に戻る者も出てきました。

 

私は4カ月名古屋に居た後福岡に戻ってきました。その間得た給料は時給ながらも結構いい給料でした。ただし、夜討ち朝駆けの生活から抜けられ、今時タコ部屋みたいな生活から自宅へ戻ってきた時は本当に開放感に満ち溢れていました
でも、辞めて出ていく者がいても会社は全然困っていませんでした。
次から次へと福岡から補充要員が送られてくるからです。

まさかブラック企業問題が自分の身に降りかかるとは

ある法人農家に勤務していた時の話です。気が付けば、私が勤めていた約1年半の間に、パート、社員合わせて10人程クビになっていました。労務問題に詳しい姫路の弁護士に駆け込んだ人もいるそうです。クビになるのは、なぜか仕事ができて尊敬できる優秀な人たちばかりでした。
労働保険について質問した人、濃すぎる農薬について問題提起した人、人事制度について質問した人。社長が一度でも不快感を感じた人間は、それが反論でなくても質問であっただけで即アウトでした。

 

残ったのは社長夫婦に情報をリークする人間と、パワハラを受けても耐え続けた人間、何も言わない大人しい人間だけでした。
自分がブラック企業出身だから「明るいブラック企業を目指したいんだ」と言ったり、地元地域の人達の地域を名指しして見下して差別発言をしたり、ライバル農家の悪口を隠すことなく公言していた社長。そのせいもあって地元住民からは嫌われ、自営業者からは「あの人(社長)は究極のかまってちゃんだから、自営業の飲み会には絶対に誘わない。空気が悪くなるんだよ。」と疎まれていました。本人や社長家族は全く知らないようですが。

 

まさかブラック企業問題が自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでした。全てがそうではないのでしょうが、もう農家業界に良いイメージはありません。

新卒で入社した上場企業の営業職

タイトルの通り1社目の会社が一番ブラックでした。何分1社目でそれが普通なんだと思ってましたが、姫路で労務実務に携わっていた友人の話を聞き転職しました。私の在籍中に東証1部にも上場した大きな会社でしたが、私の配属は支店であったため、その恩恵は受けれませんでした。
職種としては、営業職で、個人宅への訪問活動と催事への集客、物品の販売が主な仕事でした。
ブラックたる所以は拘束時間の長さと、不定期な休日です。
まず、残業代は当時みなし残業という、かなりグレーなゾーンで支給が有りませんでした。タイムカードは有りましたが、上場企業のコンプライアンス上の飾りの様な物で、本社の総務が見ていたのかすら怪しいです。
朝は9時からですが、地方の営業に行く時は、7時に会社を出るため、6時半には家を出る時も有ります。20時に帰社し、そこから日報の入力、上司への報告、取引先とのメール確認、エクセルによる管理表の作成、部下の管理など雑務が多岐に渡り、日付をまたぐ事も多かったです。
催事が祝祭日の場合は、休日もずれて、数字を取るために稼働を増やさなければならず、有給を取る事は自分の首を締めるという風習もあり、有給で休んだ事は無かったです。

ブラック企業からの逃げは恥ではない!?

ブラック企業から退社できそうになかったら、とりあえず労基でも転職エージェントでも姫路の労務系弁護士でもなんでもいいので、頼れるところに頼った方がいいでしょう。身体と心を壊してしまう前に、誰かしらに頼ってでもいいので、とにかく逃げることですよ。

「逃げるのは恥」だとかいう感覚はとくに日本人には多いのかも知れませんけれど、それは間違っているぐらいのことを私は思ってしまいますよ。それはもう「ケースバイケースでしょう!」と言いたいですよ。ブラック企業に勤めた経験があるからこそ、そう思うんですよ。

ブラック企業勤めの経験から言えることは、「ブラック企業に入社してしまったら、とにかく早く離れた方がいい!」ということですもん。けれども、ブラック企業がどのようなものかまだわかっていない段階の人からしてみたら、「ブラック企業から逃げることではなくて、ブラック企業でもうまくやれるコツを教えて欲しい」というものでしょうか。しかし、私からしてみれば「そんなものはない!」なんてことを思ってしまいますよ。

求人記事からブラック企業を見極められる?

「ブラック企業には絶対に勤めるな!」とは、むっちゃくちゃ思いますよ。それもこれも私が労務管理ゼロのブラック企業に勤めてしまった体験から、ものすっごく思うことなのですけれど。

求人記事では、当たり前でしょうけれど「うちはブラック企業ですよー」なんてことは、言っていないわけです。ブラック企業に勤めたからこそ、今では「ここはブラック企業のにおいがする」とは感じてしまうものなんですが、それ以前のピュアな私はどこがブラック企業なんてさっぱりわからなかったものですよ。

転職サイトも上手なもので、ブラック企業だということを感じさせない記事作りをするのですよね。求人者の興味を惹くような、そして求人活動をしている若い世代に訴えかけるような記事作りをするのです。だからこそ間違えてしまうのですよね…。

「意見が通りやすい社風です!」という文言も、ブラック企業ならば「頼る相手が誰もいないので、自分でなんでもやるしかない」と変換できるのですけれど、そんなことはブラック企業に勤める以前は全くわからないものですから。ですから、求人記事から見極めることは、やっぱり難しいのですかね…。

たぶんブラック企業でした。

以前勤めていた学習塾です。地方にある中規模の学習塾に勤めていたのですが、たぶんブラック企業に邁進する企業でした。社長はいい労働条件と言っていたのですが、企業労務管理はゼロで???って感じです。男性社員の提案することはすべてと言っていい程、却下されます。却下されない場合でも1の提案に対して20ぐらいの文句が付きます。女性社員は1の提案で10以上褒められます。対して仕事をしていない女性が褒められ、心身ともに削る男性社員が怒られる状況です。女性は授業にも出ず、事務所で社長の機嫌を取るばかりで、生徒にいつ教えるの?という感じでしたが、その女性が一番褒められる企業でした。
また、残業代を削るため、就業時間のみの申告しかできません。4月から7月までは残業代が支払われることもありません。会社の規則でそうなっているらしいのですが、社長が決めた規則なので、法律的に合っているのかわかりませんが、そうなっていました。休日出社も当たり前です。でも男性社員の場合はそれが普通であり、評価されることはありません。実際に私も直にそう言われたので、録音しておけばよかったという気持ちでいっぱいです。
そんなところで働いていたので、今の会社がとてもよく感じています。(普通の会社です。特に福利厚生がずば抜けていいというわけではないです。)ブラック学習塾に感謝している今日この頃です。

絵に描いたようなブラック企業でした。

医療薬品の販売をしていたのですが、社内には毎日上司の罵声が飛んでいました。「給料泥棒」「使えないクズ」「倒れるまで働け」など、奴隷のような扱いを受けていました。1週間は「月月火水木金金」という計算で、月の残業は100時間を超えました。もちろん残業代は出ず、ボーナスなんて言葉も存在しません。毎朝の朝礼では「働ける元気な体に感謝して毎日休まず働く」「有給なんていらない」という社訓を大声で叫ばされてから仕事がはじまりました。土下座をさせられたことも何度もあります。過労で倒れて数日間入院した時には有給ではなくいわゆる「サボり」として数えられました。そんな状態が次第に私を限界に近づけたのでした。
心身共に病み、限界を感じたので退職願を出しましたがそれすら受け取ってもらえませんでしたので、強行手段をとって労働基準監督所に労務相談をし、退職の処理を代行でしてもらいました。あのまま続けていたら恐らく自殺していたと思います。

ブラック企業である陰湿なパワハラとは?

労務管理がなっていないブラック企業は長時間残業が多発しているというイメージがありますが、最近では陰湿なパワハラが増えてきています。そこで陰湿なパワハラはどのような形で行われるのか見ていく事にしましょう。

・上司の指示で同僚から無視されるようになる

仕事をしている時は同僚とよく話すものですが、上司がターゲットにしている人を職場で孤立させるために同僚などに無視するように指示します。それで同僚から無視されるようになるので職場に居づらくなってしまいます。

・業務変更を伝えられない

仕事をしている時に業務変更が行われる事もよくあります。業務変更があった時は基本的に全員に伝えるものですが、陰湿なパワハラをする上司はターゲットにしている人だけ伝えません。それで一人だけ変更前の方法で仕事をするようになるので効率が悪くなってしまいます。このような嫌がらせも陰湿のパワハラの一つになります。

・仕事が出来ない人を出世させる

職場には仕事が出来ない人が少なからずいるものです。このような人は出世する事はほとんどありませんが、陰湿なパワハラの方法として仕事が出来ない人を出世させてターゲットにしている人がダメな人という印象操作を行います。仕事が出来ないのに出世している場合は陰湿なパワハラを受けている可能性があるので注意が必要です。

体力仕事、地獄の13連勤

私は数年前まで某ゴルフ場スタッフとして、働いていました。業務内容として、お客様のバッグの積み下ろし、キャディ業務になります。勤務時間は朝の7時ごろから夕方の4時前後です。普段の休日は月曜日がクローズになり、お客様が来ないため、6勤1休です。

 

それが月曜日の祝日があったため、13連勤になってしまいました。通常有給が取れるのが当たり前ですが、現在深刻な人手不足になり、従業員が足りていないのが現状です。有給を消化したくても、有給を使えないのです。

 

従業員は毎日のように不満を言っており、一時はストライキも考えました。お客様の人数が減れば、従業員の休みも確保できるのですが、本部が毎日、予約を入れられるだけ取ってしまったり、現場の従業員の意見を無視しているのか、話が通ってないのかはわかりませんが、本部と現場で大きく対立が出来てしまいました。

 

自殺者は出ていませんが、現場の従業員は鬱になってしまったり、疲労で怪我をしてしまったりと労務関係がとても劣悪な企業でした。