労働基準監督署の人がきた

募集要項には、「残業なし」と書いてあったので、入社する時は、「あってもちょっとかな」と思っていました。
経理事務で入社したのですが、引き継ぎの期間は、「入ったばっかりだから、はやめに帰って」と言われて、定時で帰らされました。しかし、始業時間は9時なのに、「平社員は皆で掃除をするから、8時15分にきて」と言われて、一番下っ端の私は、8時過ぎには机に座り、掃除に参加。課長以上の人たちも、8時45分に始まる朝礼には参加しないといけない。
時間的にどうなの?嘘じゃんと不満に思いながらも何もできない毎日でした。
仕事を任されるようになると、残業しないととても間に合わない量の仕事を押し付けられます。
先輩と「残業なしってサービス残業のことだったね」と言いながら残って仕事をしていました。
そんなころ、中途入社してきた幹部候補の男性社員が、労働問題を兵庫の弁護士に相談したようで「ブラックって、ここのことだ」と言い残して半年で辞めていきました。
その後、労働基準監督署の人がきて、「朝礼をするなら、始業時間を8時45分にしないといけない。サービス残業はだめだ」と言われたそうで、就業時間が変更になりました。
それはよかったのですが、仕事量は変わらないので、いかに就業時間内に終わらせるかが仕事の最大のテーマとなりました。残業をする時は、事前に何名かに届けないといけなく、「なんで時間内にできないの?」と怒られてしまうからです。
前は残業しながらも和気あいあいと働いていたのに、皆全く余裕がなくなり、ギスギスしたかんじに。
どっちが良かったのかわかりません。

勤務時間が長かった飲食店バイト

飲食店のバイトを始めてしばらくして、もしかしたらこれは「ブラックバイト」ではないかと思いました。知人には姫路の労務相談窓口で相談するよう勧められました。
まずとにかく勤務時間が長いという点です。
ランチの時間に間に合うよう、10時にバイトに入ると、結局、店じまいの夜中の2時まで働く事になりました。
休憩らしい休憩はなく、16時間くらい連続で働かされます。
本当は夜8時までという約束で働きはじめたのですが、徐々に残業が長くなり、このような長時間労働が当たり前になりました。
「夜の8時までにしてください」と言うと「分かった」というのですが、結局、「もう少し働けるだろ」と言って、勤務時間を伸ばされて、店じまいまで働く事になります。
また、飲食店のバイトなのに、まかない飯がなく、もしお腹が空いたらお店のメニューを割引価格ではなく、正規の値段で食べなければなりません。
しかもバイトをしながらなので、5分以内で食べ終えないと、店員から怒鳴られてしまいます。
本当に最悪のバイトだったと思います。

残業して働いた分は早退しろ、というルール

姫路で労務専門の弁護士に頼むことになる、一昨年まで勤めていた会社は、地方に工場があり、支店もあったものの、家族経営にしては大きめ、という程度の小企業です。株式会社ではあったものの、株主は社長とその家族。就業規則はあってないようなもので、社長の一声で全てが決まります。

 

長引く経営不振から人件費を抑えたいということで、残業は原則禁止となりました。私はなるべく時間内に仕事を終えるようにしていたので、特に影響はなかったものの、急ぎの仕事の場合はやむをえない場合もあります。そんな時は、上司に許可を得た上で残業する、ということだったのですが、残業代は支払われないので、残って仕事をした分は後日、早退(あるいは遅刻)して消化するようにと言われて驚きました。これでは実質サービス残業になってしまう人もいるのでは?

 

同僚の一人が、残業した時に支払われる割増分はどうなるのか?とぼやいていましたが、なにしろ、社長の考え方が就業規則という会社です。異議を唱える者は誰もおらず、残業した分は早退する、というシステムは今も続いているようです。

体力仕事、地獄の13連勤

私は数年前まで某ゴルフ場スタッフとして、働いていました。業務内容として、お客様のバッグの積み下ろし、キャディ業務になります。勤務時間は朝の7時ごろから夕方の4時前後です。普段の休日は月曜日がクローズになり、お客様が来ないため、6勤1休です。

 

それが月曜日の祝日があったため、13連勤になってしまいました。通常有給が取れるのが当たり前ですが、現在深刻な人手不足になり、従業員が足りていないのが現状です。有給を消化したくても、有給を使えないのです。

 

従業員は毎日のように不満を言っており、一時はストライキも考えました。お客様の人数が減れば、従業員の休みも確保できるのですが、本部が毎日、予約を入れられるだけ取ってしまったり、現場の従業員の意見を無視しているのか、話が通ってないのかはわかりませんが、本部と現場で大きく対立が出来てしまいました。

 

自殺者は出ていませんが、現場の従業員は鬱になってしまったり、疲労で怪我をしてしまったりと労務関係がとても劣悪な企業でした。

ブラック企業特有の朝のあのにおいとは

ブラック企業は、わりと掃除が行き届いていなかったりしますよ。いや、ビルのワンフロアーを借りているブラック企業は、掃除はビルの清掃員さんが行ってくれますから、掃除はされている会社も多いでしょうか。

 

 

しかし「におい」がごまかせないのです。私が務めていたブラック企業は、あの「におい」が朝方には充満していましたから。それは「頭を洗っていないにおい」です。仕事が忙しすぎて会社に泊まり込んで仕事をしている、つまり帰宅してお風呂に入っていないので、頭を洗っていないゆえに頭の脂のにおいがフロアに充満していることもあるのです。

 

 

私も面接時にもっとよく会社を見ておけばよかったんですよ。だって、確かに私が勤めたブラック企業では、面接時間の9時にもそのにおいがしていたのですから。「あれ?これ、頭を洗っていない人から出るにおいじゃない?」と、そこのブラック企業のドアを開けた瞬間に感じたのですが、しかし当時の私は転職したい気持ちが強く、ポジティブにそのにおいに対する理由をスルーしてしまったのでしょうね。そこで引き返せば、労務問題を抱えたブラック企業での辛い経験をすることもなかったのに。

毎日サービス残業をさせられたブラック企業

私は過去に一度だけ労務問題が根深いブラック企業で働いたことがあります。事務系の仕事でしたが、労働時間は12時間以上で残業代は出ませんでした。休日も少なくて月に6日程度でした。給料も特別高いわけではなくて、周りの同世代の人と同じくらいの金額です。ですから労働時間を考えると割に合わない仕事でした。
タイムカードは存在しましたが、定時になるとタイムカードを押してから残業をする形でした。面接では残業は月に10時間未満と聞かされており、入社したその日にサービス残業の実態を知らされました。皆私と同じように騙された格好で入社し不満を持ちながら働いていました。
そして驚いたのは少々の発熱や体調不良では会社を休むことが許されませんでした。とんでもない会社に入社してしまったと後悔しましたが、見抜けなかった私にも若干の責任があると思って暫く働きました。
当然ですが社員の入れ替えが激しくて、3年以上働いていた社員は幹部だけでした。小さな会社だったので社長と接する機会も多かったのですが、サービス残業が当たり前になっており感謝されることもありませんでした。仕事内容にはやりがいがありましたが、不信感が強く9ヶ月くらい働いて転職しました。無駄な時間でしたが収穫を挙げるとすれば社会勉強にはなったと思います。

学習塾での時間外労働

以前アルバイトをしていた学習塾での体験です。そこは最近よくある個別式の学習塾で、講師と生徒が一対一で授業を行うタイプでした。講師は、授業前は特に作業はありませんでしたが、授業後にはそれぞれの授業に対しての報告書の作成が義務付けられていました。

一方で、講師の給与は授業時間に対して計算され、それは採用の際にも契約書に明記されていました。この計算の仕方によると、授業外での報告書作成は無給で行うことになり、完全な時間外労働となります。

当時は今ほど時間外労働に対する注意が弱く、また、自分も仕事の経験がないことから、それが当然だと思っていました。友人に聞いても、多くの学習塾で同じようなことが行われていたようです。

それでもおかしいと思ったのは、授業が終わった後、会社からの連絡事項があるということで集められたときです。時間外であり、自分も用事があったので不参加の希望を伝えると、参加するのが講師としての義務だといわれたので、この塾は、時間外講師を拘束することを当たり前だと思っているのだなと感じたのです。労務に強い弁護士が顧問についているという話だったのですが。

社員ともなるともはやギャンブル

飲食業界は正直、バイトならそれなりに良い業界だと思います。

仮に居酒屋とした場合、深夜時給も期待できますし、働き方によっては相当稼げます。

店によっては社員以上に稼いでいるバイトも居ます。

それに、なあなあで済む職場が多いのでバイトとしての居心地は結構良いと思います。

ですが、社員ともなると、もはやギャンブルです。

まず、店のトップ(大体は店長)が長時間労働肯定派だった場合、その時点で既に詰みです。

トップがその様では部下にも超長時間労働を強制しますし、酷い時はバイトに時給を払おうとしません。

経験から言うと、深夜1時閉店の店で1時から掃除や仕込みをさせるような社員はそう言う人間が多いです。

もし店長が否定派(8時間で帰りたい派)だとしても、油断は禁物です。

チェーン展開している会社の場合、店長の上にエリアマネージャーやスーパーバイザーと言った数店舗を統括する役職の社員が居ますが、彼等はサビ残だらけの超長時間労働の末に役職を手にした人間が殆どです。

なので部下である店長にサビ残、超長時間労働を強制します。

と、いうより、そうしなければ達成不可能な予算を押しつけてきます。まだまだ飲食業界では労務管理や法律などは浸透していないのが現状です。

ブラック企業だと思ったならためらわずに転職を。

私が前に勤めていた会社は手取り10万程度にも関わらず、休日は年間80日(書類上は休みだが、実際は出勤させられてる日も含みます)、労働時間は7時~23時です。

 

一応定時は8時~17時で、朝の一時間は社員が勝手に来てる時間だそうです。なのでタイムカード押しても勤務時間としてカウントされてません。
17時からは一応残業扱いですが、なぜか21時になるとタイムカード回収でした。
その上月90時間は余裕で残業しているのに、給与明細見ると何故か皆20時間しか残業してないことになってるんですよね。

 

一週間分ですかと聞きたくなる状況です。
肉体労働なので、勤務時間の長さは堪えました。
また、休日出勤もよくありましたが、休日出勤は出勤しなかったことにされるか、平日に代休を取ったことにされてました。
この会社に勤めていた間は心身ともにボロボロなのにお金がないという最悪の状態でした。

 

ブラック企業の辛さを変えるには、転職しかないと思います。
悩んでいても時間ばかり過ぎていき、心身ともに病んでいきます。
体や心を壊したら治療に何年もかかるので、会社の改善に取り組むよりも転職の方がいいと思いました。
よほどその職場で経験を積んだことが転職で有利になる場合を除き、若い方が転職は有利です。

 

私は結婚が決まったのを期に退職しました。
当然セクハラで嫌みを言われましたが、その後パートでも当時の給料を稼げますし、心身ともに健康なので、自分の選択を後悔していません。

 

転職したいと思ったら行動して良いと思います。
私は社長が「社員は歯車だ、壊れたら変えればいい」と言ったのを聞いて決心できました。労務の法律をもっと知っておけば良かったと今は思います。

辛い職場だからこそ仲間意識が強く、同僚を裏切ってはいけないと思ったりしますが、自分が第一です。
自分がいなくても仕事は誰かが回します。
自分にとっては自分の代わりはいないので、転職するのは悪いことではないですよ。

14日間休みなしでアルバイト

20代のころに大手のファミリーレストランでアルバイトをしていました。
そのお店は朝は通勤前のサラリーマン、昼は学生やサラリーマン、夜は学生で混雑するかなり忙しいお店で常に人手不足でした。私は主婦だったので平日の早朝6時から昼の14時までが基本でしたが、人がいないときには9時から18時や早朝とディナータイム、夜勤などいろいろなシフトで働くことを頼まれました。

 

土日は休みでお願いしていたのですが週末は家族連れでにぎわうため早朝だけでも助けて欲しいと頼まれ、土曜の6時から昼ラッシュが終わるまで働くようになりました。全時間帯・全曜日の仕事を知っていたのでスタッフからシフトの交換や替わりに働くことを依頼されることが増え、気が付けば1週間以上休んでいないことがザラにありました。

 

規則で11連勤以上は禁止されていたのですが、本当に私しか働けないときには他の人の名前で働くこともありました。最長で14日間連勤し、体調を崩してしまいました。しかし私以上に店長はもっと、常にお店にいる印象だったので長時間労働していたと思います。

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